スタイリスト、アーティスト、パブリッシャーなど、様々な顔を持つ島田辰哉氏によるアシッド音楽家名義、「SIMAXOX」による珠玉のアシッドトラック集が音源化。ヘンリー・ダーガー的お宝アシッド発掘シットが世に放たれる!!
SIMAX0X 初のフィジカルリリースとなる本作は、氏がトラック制作を始めた2008年から2024年までの間に制作された合計9曲をコンパイル。カセットテープでのリリースとなる。(うち2曲はパッケージ内のQRコードからダウンロードできる音源データフォルダにのみ収録)
TB-303の発するアシッド音、それらが導くレイヴカルチャー、世界中のアンダーグラウンドで醸成され続けるTB-303の魔改造/クローン文化、そしてそこから深読みできる精神性、はたまた虚無性……それら全てにとにかく魅せられたSIMAX0Xのアシッドハウスの布教活動は多岐にわたる。
氏のバックグランドにあるパンクやファッションのフィルターを通したアートインスタレーションや、自らが主催するカルトマガジン 『CONTACT HIGH ZINE』でのビジュアルエディトリアルを通じた表現、アシッド音機材を用いてのライブパフォーマンス、レイブのテントでの語りべ的布教等々……枚挙に暇がない。
しかしながら、その核にあるのは、言うまでもなくアシッドトラック制作だ。自室に籠りアシッド機材と向き合いシーケンスを組んでいく作業は、SIMAX0Xにとって神聖な祈りのような行為である。それゆえ、誰かに聞かせることは想定されず、粛々と多くのライブトラックが産み落とされていった。
制作された楽曲たちは、長らく陽の目を浴びることはなく、稀に、ぶっきらぼうに Sound Cloud 上にアップされるのみであったが、今回、全国の数少ないアシッド好事家達の待望の声に応える形で、秘蔵トラック集のリリースが決定した。
また、ライブレックゆえに音源化をためらっていた楽曲を、サウンドエンジニア Ryosuke Tsuchiya 氏の卓越したマスタリング技術により形にできたことに心より敬意を表したい。
今回のリリースはSIMAX0Xの布教活動の一部に過ぎず、これを皮切りに、2026年には、TR-606の魔改造機種開発プロジェクト『AURORA PROJECT』のお披露目や、LAID BUG でのアートインスタレーション作品展示など様々な形態での活動が予定されている。